リチウムエナジージャパン誘致の税収効果は
なんと1億1600万円の赤字!
緊縮予算と言いながら企業には大判ぶるまい
2月25日、議会において予算協議会が開催され、H26年度の予算編成についての説明がありました。H26年度は『新・集中改革プラン』の最終年度となります。市は「H26年度予算は、H25年度との比較で2億3100万円(1.1%)減の緊縮予算となった」と説明しました。
しかし、リチウムエナジージャパン(LEJ)]には2億8800万円の補助金(H25年度比で約3800万円の増額)を予算化しています。
太田議員は、LEJ操業当初からの税収効果について質問しました。市は「H22~25年までの累計では、1億1600万円余の赤字である。しかし、H26年度にはやっと4000万円程度の黒字に転じる見込みである」と答えました。
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*税収効果とは、企業(LEJ)の税収入から補助金を差し引いた額のことで、企業誘致による市の実質的な収入のことです。 |
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『新・集中改革プラン』による市民負担増は
企業誘致に使われていた!?
財源確保・雇用創出・地域経済の発展に寄与するとして、市はH22年にLEJ誘致を誘致しました。この間(H22~25年度)栗東市がLEJに交付した補助金は、累計で5億8000万円に上ります。
同じ時期に、市は「財政が厳しい」と市民に説明し、『新・集中改革プラン』を策定しました。その中で福祉医療費助成の削減や中学校給食の廃止など様々な福祉・教育予算が削減されてきました。
こうした『新・集中改革プラン』による負担増は、結果として企業誘致のために使われていたことになります。
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雇用も伸びないのにLEJへの補助金は増額
H26年度は補助金2億8800万円を予算化
LEJの地元雇用の現状は、従業員200名中新規雇用は8名、その内の市内在住者はわずか3名にとどまっています。従業員数は、稼働当初から比較すれば50程度増えているにも関わらず、地元からの新規採用は3名のままで伸びが見受けられません。
H25年度はLEJへ約2億5000万円の補助金を交付しました。地元雇用が増える見込みも示されない中で、H26年度はさらに3800万円を増額し、2億8800万円を予算化しています。
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税金は暮らし優先に
H25年度は保育園・幼稚園の保育料や、水道料金が値上げされました。H26年度は、消費税率や後期高齢者医療の保険料が引き上げられ、市民は負担増の連続です。
こういう時だからこそ、市は市民の暮らしを守ること最優先で市政運営すべきです。企業への補助金を増額しながら、市民には「財政が厳しい」と言って、保育料や水道料金など負担増を求めるやり方は、自治体として本末転倒ではないでしょうか。
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子どもの医療費助成が充実
中学校卒業まで 入院費の無料化が実現
一昨年以来、お母さん方の切実な願いを込めた「就学前までの医療費無料化を求める請願書」が10261筆の署名を添えて提出されました。こうした市民運動を受けて、入院が中学校まで無料化されることは大変喜ばしいことです。
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せめて就学前だけでも通院費も無料に
少子化の影響もある中で、子どもの医療費助成はどんどん広がり、いまや通院も含めて中学校卒業まで無料が世間並みとなっています。0歳時から有料なのは、県内で栗東市だけです。せめて、就学前だけでも無料にすべきです。
就学前医療費を無料にするために必要な予算は約4000万円です。税金は、企業に2億8800万円もの補助金を交付するのではなく、子どもの医療費無料化に使うべきです。
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3月議会の日程
傍聴にお越しください
3月 3日(月) 開会・議案上程
10日(月) 代表質問
11日(火)~13日(木) 個人質問
14日(金)~19日(水) 各常任委員会
20日(金)・ 24日(月) 予備日
25日(火) 採決・閉会
3月議会は、施政方針と教育方針についての代表質問が行われます。
日本共産党議員団は、大西時子議員が行います。暮らし守ること最優先の市政目指して、皆さんと力をあわせてがんばります
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栗東民報 2014年3月2日号
日本共産党栗東市委員会発行
市委員長 國松清太郎
市会議員 大西時子
市会議員 太田浩美
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